バイオガス発電で可能なこと
新エネルギーとして注目されているエネルギーは太陽光発電などたくさんありますが、前回から紹介しているバイオガス発電もそのひとつです。
日本ではあまり知られておらず、普及も進んでいませんが、バイオガス発電で次のような可能になることがたくさんあります。
・安定した電力を確保できる
私たちが普段生活する上で必ず出る有機ゴミが原料となりますので、安定的な電力が得られます。太陽光発電や風力発電など他の新エネルギーとは違って天候や時間に左右されることもありません。24時間365日の稼働が可能です。
また、好きな時間に電力を出せるところもポイントです。
・温暖化を抑制する
バイオガス発電では温室効果ガスを排出しません。化石燃料を資源として電力を発生させたりする場合とは違うので、温暖化に効果的です。
バイオガス発電の資源である家畜の糞尿も放置しておくと大量のメタンが発生してしまいます。メタンは温室効果ガスのひとつです。これを燃料として消費することでメタンの量も減らすことができます。
・消化液を使う
前回ご紹介しましたバイオガス発電をするための装置で、発酵槽の中に残った消化液を安全な肥料として二次利用することができます。有機ゴミをムダなく使うことができます。
・悪臭がない
生ごみは腐敗すると強烈な臭いを放ちますが、バイオガスとして利用すると、バイオガス自体も消化液もほとんど無臭なので近所に迷惑をかけることもありません。
・収益が上がる
ごみの量が減るとそれまでかかっていた燃焼コストが下がります。バイオガス発電で発電した電力を売電したり、得られた有機肥料を販売することで収益が上がります。