バイオガス発電とカーボンニュートラル
前回は、新エネルギーのひとつであるバイオガス発電の発生についてご紹介しました。
バイオガス発電を導入することは、次のような意義があります。
・エネルギーを安定して供給することができる
石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料を使った枯渇性エネルギーと違い、バイオガス発電は生活する中でたくさん発生する有機ごみを燃料とするため、枯渇する心配がないので、エネルギーを安定して供給することができます。
・新しい産業、雇用創出
バイオガス発電のような新エネルギーの開発にはたくさん産業が関わることになります。そのための新しい技術、新しい商品を開発するためには新しい産業や雇用創出につながります。
・温暖化および環境対策
バイオガス発生に使われる有機ゴミは、これまでの枯渇性エネルギーの資源である化石燃料のように、多くの二酸化炭素などの温室効果ガスを排出しません。環境への負荷が軽減するので温暖化や環境対策に有効です。また、カーボンニュートラルの考え方にもつながります。
カーボンニュートラルとは、直訳すると、「カーボン」=「炭素」、「ニュートラル」=「中立」となり、「環境内の炭素循環量に対して中立である」ということです。
何らかの生産を行ったり、人の行動に伴って「排出される二酸化炭素」と「吸収される二酸化炭素」が同じ量であるという考えです。
物を燃やしても大気の二酸化炭素が増えないところが、石油等化石燃料との違いです。